2017年09月05日

今年の北海道で、何となく考えていた色々なコト


相変わらずブログのタイトルがそのまんまですね。雑。


別に新しく記事を上げるほどではないことなんですが、北海道の短期放牧から帰ってまいりました。

お帰りなさい。




相変わらず北海道は勉強させてくれる。

東京で、イスに座って机に向かってパソコンの画面に向かっているだけでは分からないことが、北海道にはある。

ということは欧州でも感じていて、実際見て分かることは本当に多い。


そもそも仕事にプライベートに、年4ペースで北海道行って牧場行ったりするけど、毎回新しい発見があって、実に刺激的。

特に今年は欧州で勉強して、その後最初の北海道だっただけに、余計に色々と気付く点があった。
今まで何気なく見ていた光景が、実は細やかな気配りの成果であったり、そういう細かい点に気付くたびに、ああ勉強に行って良かったなと、そう思うことが多かった、そんな今年の夏の北海道。


例えば、ブリーダーズスタリオンは各放牧地や馬房がその馬に合わせてカスタマイズされているんですけど、こういう細かい気配りって世界トップクラス。

未だに何重も柵をめぐらせた手前の放牧地がある。これを見るたびにデュランダルを思い出す。
でもヨーロッパにはこういう馬に合わせた柵作り、という点はほとんどない。たぶん。


もちろんそれはデュランダルの気性がアレで、そんな気性の馬が欧州にはいないということなんだけど、だったらそれは血統なの?育て方なの?ということを考えるだけで、競馬はより一段階面白くなる。



例えば、ブリーダーズスタリオンでナカヤマフェスタが今右手厩舎の真ん中にいるけど、昔はステイゴールドの隣で、今はトーセンジョーダンとシビルウォーに挟まれている。
この意味を、馬を見ながら考える。

そりゃナカヤマフェスタの気性がヤバいということは、彼の現役時代を見ていたり、それこそ父ステイゴールド、母父も気性難血統と考えれば誰でも知っていること。

そんな馬が、今の両隣がシビルウォーとトーセンジョーダンの理由だよね。
シビルウォーは物音無視して爆睡していたし、ジョーダンはいつ見てものんびりしてるんだよな…
って将来、両種牡馬の産駒のローテを考慮する上である程度どうなるか推測するカギにもなるのでは。


ブリーダーズの並び順は昔から結構考えさせられる。
デュランダルが生きてた頃は他の馬とは離された2馬房の厩舎にいたし、片方はおとなしいマルカシェンク。今左手の厩舎にはベルシャザールやラブリーデイ、リオンディーズのキングマンボ3頭が並んでる。


昔まあこれも気性がアレだったトワイニングの放牧地が一番手前だったり、こういう順番を気にすることで、馬の性格を読んでいき、遺伝を考えて馬券面に繋げられるんじゃないかって、そう思ったりしている。





とまあそんな小難しい、本当に参考になることなのか分からんことを考えつつ、結局1ファンとしてのんびり牧場で馬見てたりするんだけどね。

だってかわいいんだもん。


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ベルシャザールが今年のかわいい大賞。

種牡馬もかわいいし、牧場跳ね回ってる仔馬もかわいいし、癒される。

4年くらい前の夏にサンシャイン牧場行った時の当歳馬たちとか、ああいうの見たらもう連れて帰りたくなるよね。


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競馬場ではワーワーやって、歴史に名前を残すレベルの異端児だったゴールドシップも、会うたびに丸くなっているように思える。

それだけゆったり、リラックスできる時間があの北海道・日高という場所にはあるんだろうな。

これはニューマーケットも一緒。馬がリラックスできる環境作りという意味では日本は全然負けてない。


これはまた今度、欧州見聞録のまとめで書くけど、ビッグレッドファームの施設や気配りは欧州のトップスタリオンに負けてない。

今回それを再確認した。ゴールドシップがあれだけ丸くなっている要因の一つにビッグレッドファームは確実にあると思う。

ビッグレッドファームは競馬ファンを信頼してくれて、あそこまでしてくれている。

こちら側も、その信頼に応える必要がある。




実はフランスで、まあ簡単に書くと、日本馬が凱旋門賞に遠征した時、現地の滞在厩舎にノーアポで訪れて、色々勝手する人がいた、という話を小耳に挟んだ。


アカンね。


我々と牧場、厩舎は信頼関係のもとにその関係が成り立っている。

よくゴールドシップにちょっかいかける人がいるとか、そういう話を聞く度に残念に思う。

牧場側が馬が最大限リラックスできる環境を作っていて、その中で我々ファンにも入るスペースを作ってくれている、その努力を我々は強く認識すべき。

これは自分もそう。馬の邪魔、スタッフの仕事の妨げになる行為だけは絶対しないよう心に誓っている。今回みたいにプライベートでも、仕事でも。



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サイレンススズカのお墓に、未だにお供え物が絶えない、こういう日本の競馬ファンの熱心さは世界に誇れる部分。

だからこそ、我々は自分自身でラインを設定しないといけない。


それこそアロースタッドで声の大きいUMAJOの皆さんがいらっしゃった。

もう少し声を小さくしないとアカンね。

それは牧場見学の注意書きに書かれているけど、全員そんな細かい部分までは見ないだろうし。
でもこれは馬と触れ合う時の常識。

イギリスは結構大声が飛び交ってるけど(笑)、あれはイギリスの馬たちがおとなし過ぎるから可能なことだと思う。


このUMAJOの皆さんをただ叩くだけでもアカンね。たぶん始めてそこまで時間が経っていないし、スタリオンも初めて訪問した感じだった。
名馬を前にして嬉しい気持ちは分かる。そういう時が自分にも多々あったし、何度も牧場巡っている今でも、その気持ちはある。

こういうのも含めて、競馬、馬については勉強することだらけ。
それはどの世界にも言えることだが。





ちょっと暗い話になってしまった。

たまにはこういう話を書かないといけないなって、急に思い立った。

この手の話は、書いてもぜーんぜん他の予想記事のほうが見られるんだけどね(笑)





しかし、静かな環境にまた今年も癒された。


故郷・稲原牧場の林の中にたたずむサイレンススズカのお墓。
お墓にこういう表現をするのもどうかと思うけど、場所が良かった。

車もほとんど通らない場所で、静かな林の真ん中、ちょっと小高いスペースで、牧場を見つめる位置にあるお墓。
ドバイミレニアムらのお墓もそれに近い場所にあった。

静かに後輩たちを見守っているのでは…とか、そういうことを何となく考えてしまう。



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相変わらずアロースタッドの『営業部長』の猫ちゃんたちはかわいい。


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ホント、馬より人気あるんじゃないかと一瞬錯覚する。

営業部長たち、今日はいつも以上に愛想を振りまいて、頑張って仕事に徹していた。

ただ寝ているわけではないと思う。たぶん。



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これもただ寝転がっているわけではなく、丹頂ステークスでガミったり、◎ティーエスクライや◎ディスピュートが4着になって、その悔しさを全身で表現してるんだよ。


決してただ地面と友好を深めたいとか、そういうヨコシマな気持ちで転がっているわけでは、決してない…



とは言い切れないんだよなぁ…



あー、丹頂ステークスが始まる直前に戻りたい…



カムフィーから余計に買うなと、レース10分前の自分に言いながら、自分にブレーンバスターを掛けたい…
posted by cris at 00:53| Comment(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく、拝見しております。
佐藤さんが競馬に真っ直ぐ向き合っているからこそ
出てきた言葉たち、思いなんだと感じました。

入り口に立つファンをミスなくリードできる
人に成りたいし、そういう人でありたいと強く思いました。
Posted by 丸メガネ at 2017年09月13日 11:42
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