2017年06月05日

POG2017・part1


どうも、無職です。

無職になって5日が経ちました。
なんか無職になってからのほうが色々忙しい気がします。


いつもだったらPOGドラフト終わり次第ホイホイ記事を上げているものの、今年に限っては諸事情でそんな暇がなく。

そもそも書いても気にしてる人いなくない…?
という思いもあったりはしますが、載せないとそれはそれでお問い合わせをいただくため、まずは昨日行われた本番POGの指名馬について書こうかなと。


そう思ってから12時間が経ちました。
もう月曜も夜です。
相変わらず書く、と決めてからが長いですね。




本番POG2017
参加者15人
被りなし、10頭持ち
ポイントは中央のみ加算。




1位母シルヴァースカヤ

今年は5団体でこの馬を指名。シルヴァースカヤに賭けてる、と言っても過言ではない。

確かに見る角度によっては脚が短い、身体が丸いで来年のばんえいダービーに出てる疑惑すらある。
ロベルト感出まくり、ああシルヴァーホークですね分かりますみたいな体型。

でも脚が短ろうが、ロベルト感が出まくろうが、ディーマジェスティが走っているように、もうディープとロベルトがダメ、という時代は終わった感がある。

去年アドミラブルが図抜けて良く見えたけど、今年はこのヘンリーバローズが図抜けて良く見える。
見た感じ、モノが違う。

と見せかけて単なるダート馬でしたーというオチは正直ありそう。
ああ、あとケガ。それだけが心配。
無事に走ってくれれば、結果は付いてきてもいいのでは…

目標は青葉賞馬券圏内。





2位母シーザリオ

血統的なことに関しては言うことなし。リオンディーズの全妹にそんな野暮なことは言えない。
グローブシアターの全妹でもあるものの、グローブシアターは小さ過ぎ。キンカメにしては小さ過ぎる。
それでいて最低限走るんだから、シーザリオの繁殖ポテンシャルの高さを再認識するね。

牝駒は走っていないとはいえ、ロザリンドは見た目からしていかにも…感あった。ヴァイオラは体質も弱かった。
今年の2歳は見た目からしてロザリンドとかと比べちゃいけない。
これなら牝馬でも走ると思う。

目標はエルフィンステークス勝ち。





3位母アドマイヤアモーレ

いわゆるイベリア。
配合は悪くない。抜群にいいかというとそうでもないけど。

1位ヘンリーバローズ、2位シーザリオは当初の予定通りで、もうこの時点でだいぶ余裕があった。
ここらで何かデビューが速くて調教動いてる馬を指名しないといかんなと、そう思った。

すでに母ラルケットは取られていたし、母ケイアイガーベラはスマーティージョーンズが嫌。
ということでイベリアを指名。

デビュー1ヶ月前の時点ですでに水準級の時計。
1ヶ月あれば、栗東坂路で4F46.0-1F9.7とか出せちゃうんじゃない?

イベリ〇豚とか言われないように頑張りましょうね。

目標は黄菊賞勝ち。





4位母シャンハイロック

3位同様、余裕あったからすでに調教動いている系男子を。
いくら美浦坂路とはいえ、55.2-39.2-24.3-11.7はなかなか期待を持たせる調教。
調教動くスクリーンヒーローは実戦でも走る馬が多い。

森岡閣下がセレクションセールで落とした馬が、なぜかノーザンファームで育成、この時点でも相当期待値は高い。

5、6位で指名できる馬という話はあったけど、うちの団体はこういう動いてる系男子の指名が速い。
それを踏まえて先に4位で指名。

1晩経って冷静になって思った。

指名早かったね。

目標はコスモス賞勝ち。





5位母ゴジップガール

これの指名順位に迷った。3位は早いし、でも事前にやったお勉強POGドラフトでは結構な人気で、実質2位で消えた。
それもあって、4位まで誰も指名しなかったら5位でいく、というプランだった。

ディープ×ロベルトはヘンリーバローズと一緒。
もうアドミラブルで味をしめてしまった分、ディープ×ロベルトに憑りつかれてしまった感。

社台F・吉田照哉社長から半持ちを持ちかけた、という経緯も評価したい。
走るか走らないか置いておいて、社台Fの庭先はどうしても気になってしまう。

てかグーグル、ゴジップガールの2015で検索してるのに、勝手にゴシップガールの2015で検索するのやめろ。

目標はセントポーリア賞連対。





6位母ツーデイズノーチス

こんなんどこらへんがいい配合なのかまったく分からん。

ならなんで指名したのかって、この順位まで残ってたからですよ、ええ。
この馬は他の団体なら5位以内だったと思う。
日高の有力馬が後ろに回されやすい団体。
だからこそこんなところまで残ってた感。

先月、とある某情報筋から『今までのツーデイズノーチスのイメージを捨てたほうがいい』という話を聞いた。
今までのツーデイズノーチスで一番走らなかったら、某情報筋からプリンかパフェおごってもらわないといかんな。

目標はクロッカスステークス勝ち。





7位母ワイルドラズベリー

一応血統派なんだよね。
ロードカナロアは母父ファルブラヴかエリシオが当たるのでは、という仮説があって、実際いきなりステルヴィオが勝って、これは本当に当たり感が出てきた。

ファルブラヴ牝馬の気性をロードカナロアは中和する可能性があると思うし、体型的にも、配合的にもマッチしていると思う。

ステルヴィオはロードカナロア×ファルブラヴ×サンデーサイレンス。
この馬もロードカナロア×ファルブラヴ×サンデーサイレンス。

実際馬体もいいし、ちょっと気性がアレな一族とはいえ、ステルヴィオほどではないだろうから、調教もある程度攻められそう。
結構楽しみにしている馬。これは欲しかったし、この順位まで待って取れたのは大きい。
当たるといいですね。

目標は千両賞or万両賞制覇。





8位母Gold Vault

これはいい馬。
今年の北米トレーニングセール組では一番。突き抜けて良かった。

もちろん姉コンテスティッドが米G1を2勝していることもあり、血統的価値は高い。

でもそれ以上に試走が良かった。
ギア上がった瞬間一気に沈み込む、素晴らしいフォームに。
加速力も、そして体のブレのなさに関しても一級と呼べるものだった。

もちろんマル外の、しかもダート向きの牝馬がPOG期間内にどこまで稼げるかという話ではある。
それでも牡馬相手だろうが関係ない力を秘めている馬。
ヒヤシンスで牡馬を圧倒する走りが見たい。

目標。ドバイ・UAEダービー当日の中山ダート1800・500万勝ち





9位母アーキオロジー

アルキメデスの半弟。
ここ数年の産駒もいい馬多いんだけど、硬い系種牡馬が多かった。

今年はディープ。モハメド殿下がついにアーキオロジーにディープの株を使ってきた。
そういうのいいと思う。

某情報筋が先月『今年のアーキオロジーは違う』と言っていたのも評価の対象。
何がどう違うのかはよく分からない。

あとは厩舎。大正義藤原英か、中内田か、野中か…
さすがに大正義藤原英だと思うのですがね…

目標は白百合ステークス3着以内。





10位母マンハッタンセレブ

藤原英はPOG向きではない、そうは思っていても指名してしまう藤原英。
先輩にも言われたけど、この血統好きなんだよな…

シャンボールフィズとか、そういう方々にも手を出してしまうほどにはサトルチェンジ好き。
すでに山元に移動している分、サトルチェンジ特有の体弱くて遅くなっちゃいましたぁパターンはそこまでなさそう。

それでも藤原英。大正義。少しでも不安が出たら使わない。ペースが遅くなる。
よく考えたら藤原英所属馬でダービー勝った馬を指名したって結構歴史的だったのかもしれない。

もちろんPOGが全てではないし、そういう使い方は賛成なんだけど、これで夏使って、半年休養、4月にアザレア賞走ってましたパターン、ありそうで怖い。

目標はひめさゆり賞勝ち。
posted by cris at 21:16| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

芝3200mで、3.12.5が出た日の夜の話



まず最初に謝りたいことがある。

いや、タイトルが適当なことについてじゃなくて。



日曜の予想の天皇賞春のくだりで、

『最近のキタサンブラックは1日坂路3本とかサイボーグ化が進んで、攻め込んでる分、本当に3200ができるのか?』
『年の春天のパフォーマンスが高かったかというと何とも言えないところ』
『今のキタサンブラックで大丈夫かという思いは正直ある』

と書いたんだけど、もうね、こんな勝ち方されたら、キタサンブラックにただただ申し訳ないことを言ったなと、心底思った。


3分ちょっとなんて、それこそカップヌードルにお湯入れてから完成まで待ってるような時間。
それこそ田端から日暮里まで山手線に乗ってる時間で、秒にすると200秒にも満たない、大して長くもない時間。


こんなにワクワクする3分ちょっとはそうないよね。
いやまあカップヌードルできるまで待ってる時間もワクワクはするんだけどさ。


語彙力に欠けてるから、今年の天皇賞春がゴールした瞬間、ただただ『すげぇ』という言葉しか口から出てこなかった。
日本は英語とか外国語の教育を強化する前に、もっと日本語教育をしっかりしたほうがいい。こういうかわいそうな青年を生み出してはいけない。


でも、きっと日本中の競馬ファンでゴール後口から『すげぇ』しか出てこなかった人は多いはず。


12.9-11.5-11.2-11.3-11.4-11.6-11.6-13.0-12.5-12.7-12.6-12.5-12.2-11.6-11.7-12.2

終盤の通過タイムは、
2600m…2.37.0(日本レコード)
2800m…2.48.6(日本レコード)
3000m…3.00.3(日本レコード)
3200m…3.12.5(日本レコード)


こんなレースを見せられたら口から出てくる語彙は少ないって。
事前に原稿でも用意してない限りすぐにベラベラ言葉は出てこないし、ここまでのレースになることを事前に予見して現行作ってる人は12代母父ノストラダムスかなんかだと思う。


もちろんね、レースの前からキタサンブラックとサトノダイヤモンドという猛烈に強い存在がぶつかるということもあって注目度も高かったし、素晴らしいレースになるだろうなという予感もあった。
予感を軽々超えてくる、素晴らしいレースだった。

個人的に日曜はレベルがアレな騎乗や競馬が続いて、何と言うか、競馬へのモチベーションが下がりつつあったのも事実(これはいつも)
プロフェットが4着だった時点でもう明日は競馬やらない、そう誓ったよね(結局翌日やる定期)

もうこんなレース見せられたら、翌日も競馬やっちゃうよね(見せられなくてもやってた)


細かいラップの話とか、そういう話はもう巷に出回ってるし、レースに対する感想は明日柏〇木集保先生が名文を書いてくださるでしょうから、ここではそういう話は抜きにしたい。

決して眠くて省略してるわけではないよ、本当だよ



サイボーグみたいな身体で、このハイペースを4コーナーで鬼みたいな手応えで回っていくキタサンブラックと、それを倒しにいったシュヴァルグラン、やること全部やって外枠からでも最後力で差してこようとしたサトノダイヤモンド…

アドマイヤデウスに至っては、べスポジ・キタサンブラックの後ろを自分から取りにいって、最後の最後まで粘った、岩田の歴史的名騎乗。

それを全部ねじ伏せたキタサンブラック。


直線、これが競馬だった。


いいレースはたまーに直線で時間が止まったような感覚を持たせてくれるけど、今回は本当に一瞬時間が止まったかのようだった。


『ペースを緩めたくなかった』とは武豊さんの弁。
長距離だったら普通どこかでガッツリ緩めたくなる。
天才はそういう思考をしない。自分で後ろを潰す競馬。
肉を切らせて骨を断つというアレ。
ん?骨を切らせて肉を断つんだっけ?
まあどっちでもいいや(良くない)


ルメールのコメント、『キタサンブラックが強すぎました
シンプルに、これに集約されていると思う。
そういうレースだった。サトノダイヤモンドにしても不向きなレースでよく最後伸びた。さすがに怪物。


勝ちにいったシュヴァルグランがいたから、お化けみたいに強いサトノダイヤモンドがいたから、そしてヤマカツライデンがハイラップを刻んだから、様々な要因があったのもまた事実。

それでも、それを全て潰したキタサンブラックがいた。
その事実がこのレースを日本競馬史上に残る名レースにした。



『キタサンブラックの勝ち方はつまらない』…分からんでもないね。先行して派手さがないからね。
でもこのペースで先行して自力で周りを全部潰す、それは究極的に強い競馬。

ディープの時計を塗り替えるスーパーレコードだったからディープインパクトよりキタサンブラックが強い、そうも思わない。ディープはディープで、ありえないところからスパート掛けての圧勝。


キタサンブラックにもディープにも、その馬それぞれの強さがあるし、どちらもただただ強かった、その事実だけで十分。50年後に雑誌の企画で最強馬討論とかするなら分かるけど、今キタサンブラックを過去の名馬と比較することに、あまり意味を感じない。

そもそも50年後雑誌とかあるのかな…



いいレースになると予想していたレースで、予想を超える素晴らしいレースを見せてもらった日の夜の幸福感は言葉にできないものがあるね。

ただ今日は飲み会で日本酒飲み続けて思考が回らないだけという話もあるが。

これだけのレースはそうそうお目に掛かれない。レベルが高い日本競馬を毎日やれる環境にいることが嬉しい。



ということで、ダラダラとまた中身のないことを書いてきましたね。
今日はここまでにしておきましょう(眠い)



最後に、これだけのレースは当然負荷が重いわけで、ディーマジェスティやトーセンバジルを始めとする出走全馬が無事であることを祈るばかり。


これを書いておきたかった。



また明日お会いしましょう。



以上、鈴木杏樹でした。
posted by cris at 00:36| Comment(4) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月28日

北米トレーニングセールのススメ


どうもこんばんは。

また明日使えない、あさっても使えない話の時間です。

来月までなかなかシンドい日程。早く3月末になってほしいところ。



そんな感じで。

花粉が厳しい時期になってきました。目がかゆい、ティッシュの消費量が多くなる…

僕、東京に出てきてから花粉症になったんですよね。周りが山に囲まれた山形ではまったくそんなことなかったのに。



ということで今日のお題。


はい、バン。


『北米トレーニングセールのススメ』


花粉症まったく関係ないですね。



皆さんもこんな経験ありませんか?

POGで国内の良血馬はどうしても取り合いになり、10位くらいになると結構何を指名すればいいか分からない、適当に選んでしまう…

そんな時ありますよね。


最下位指名でノーザンホースパークのポニーを指名した人を知っていますが、そういう人はごく稀で、というより1人しか知らなくて、結構な人が、10位や20位といった、最下位に頭を悩ませるんじゃないかと思います。


そんな中助けになるのが外国産馬、いわゆるマル外

迷ってJOYやユージを指名するならジャニーズの若手を指名する、という人もいらっしゃると思いますが、パックンや厚切りジェイソンのような、日本人にはない面白さを持っている外国人がいるわけで。

まったく関係のない例え話ですね。


何と言ってもトレーニングセールで落札されるマル外の魅力は、ある程度完成されている、という点。
トレーニングセールに向けて、セールの試走で時計が出るように調教されるため、仕上がっているのがいいところ。

もちろんその後輸入する際に検疫で緩めることもあり、いい動きをしたから日本でも走る、と単純な話ではないのが難しいところ。

が、近年ノーザンファームを筆頭に調整力がアップしたことで、以前と比べて気性が難しいマル外でも何とかなるようになってきた点に注目。
それこそグラスワンダーほどの大物はなかなか出現しないものの、最低限2勝する馬、そして重賞でも走れる馬が出現する、それがトレーニングセール。


でも海外のセリを見るって、ハードルが高そう…英語訳すの面倒でしょ…
というそこのあなた。

大丈夫、僕高校の時英語、クラスで下から2番目とか3番目でした。
むしろ受験生にこそ、海外セールは見てほしい、英語と競馬の勉強になる。一石二鳥ではないか。



海外トレーニングセールを見る流れとしては、簡単に書くと、

1.カタログを見る
馬市ドットコムというありがたいサイトのおかげで、すぐにセリ会社のホームページに行ける。
主要トレーニングセールはカタログから試走、セリの中継まで全部見せてくれる。
現代って便利。

2.試走を見る
いわゆる公開調教。ゴールドシップが15着だった宝塚記念じゃないよ。
ただ時計が速いからいいわけじゃないのが面白いところ。
フォームや走った場所、馬場状態、風向き、色々考える要素がある。
基本は1ハロン追い。主流。たまに2ハロン追いがいる。
1F10.0を切ると速い、10秒フラットでもなかなか速い、という基準。

3.セールを見る
試走から3日後くらいが本番のセリ。
まず目に付くのは欠場の多さ。3割近く欠場する。
日本の最近のセリではちょっと考えられないくらい、北米のセリは欠場が多い。

公開調教でちょっといい動きだったりした馬は、セール本番前に交渉成立、セリに出てこない、という例が多々ある。
時差あるのにセリの時間起きてちゃんと見ている系男子としてはいい迷惑。
去年いい動きだったキトゥンズジョイとスマートストライクがどちらも何の前触れもなく欠場した時にはさすがにオコだった。

4.落札者と値段を見る
大体10分ちょっと後に、落札者の名前がサイトに出てくる。これはセリ会社によって違う。なあバレッツ。もう少し早くお願いしたいね。



日本人関連の名義は多数あるものの、気にしておきたいのは以下の名義。


Narvick International

ご存じ大正義Narvick。スーニ12万ドル、テスタマッタ7万ドルなど、信じられない低価格でG1馬を発見してくる驚異的な団体。
安過ぎる落札馬は現地で走る可能性が高いものの、牡馬は主にノーザンファーム系、アジアエクスプレスなどでお馴染み馬場閣下、バローズでお馴染み猪熊閣下に流れる。
牝馬は大体吉田和美ちゃん。和子ママというパターンもあり。

ここ最近マル外でG1馬になった馬は7割以上がこのNarvickの仕事と思っていい。代表のTさん、いつもいい仕事ありがとうございます。
Narvickだったら、シマウマの群れから走るシマウマを見つけることも可能だと思う。それくらいの眼力がある。

ファシグティプトンフロリダセールは勝已社長名義の場合が多い。


J S Company

いわゆる株式会社ジェイエス。代表が名門藤原牧場の藤原悟郎閣下ということもあり、どちらかというと日高系という扱い。
近年ジェイエスの名義で落とされる馬は矢作先生のチョイスによるものが多々。
馬主が林正道閣下になることがままある。

渋いところに行くことが多い。値段はそこまでではないものの、走る。
さすが矢作先生としか言いようがない。この人の相馬眼は海外セールを見てるとよりスゴいと思うようになる。


Kenji Ryotokuji

いわゆる了徳寺健二閣下。了徳寺学園長。通称学園長。
主要セールにはほぼ必ず代理人がいる。セリあるところに了徳寺あり。
何をどういう基準で買うのか読めないものの、スパイツタウン産駒を気にすることが多い。リエノテソーロ出て良かったですね。トレーニングセール組じゃないけど。

これは走らなそう…という馬を買うのもまた事実。当たり外れはあるものの、コスパは悪くない。
大体セールの購入者欄に名前が出てくるので、購入者欄が外人の名前ばかりで目が疲れた、という人の心のオアシス的存在。
だったらいいですね。


Masanori Taki
いわゆる田記正規閣下。株式会社日鳳代表取締役。昨年は設立10周年でしたね、おめでとうございます。
バレッツセールに出没。
安い馬から一発当てようとカタログを熟読されている姿勢を、陰ながら応援しています。
ルックスザットキルのような馬をまた落札できることを心より祈っております。



ちょっと前は栄進堂強いおもちゃ屋がいたものの、先代が亡くなられてからだいぶ方針が変わって出没が珍しくなってきた。
ノースヒルズはトレーニングセールより1歳セールでよく見かける。たまにいますね。




さて、ここまで書いたところで、これから行われる主要トレーニングセールのご紹介を簡単に。



ファシグティプトン・ガルフストリームセール

主な出身馬
・クロフネ
・エーシンフォワード
・ゴールデンバローズ
・アルビアーノ
・ストロングバローズ
・エーシンウェズン
・エーシンハーバー

今年は3月1日。主要トレーニングセールで一番最初のセール。去年までの名前はファシグティプトンフロリダセール。時差は14時間。
ケンタッキーダービー馬ナイキストがこのセール出身。
古くはクロフネを輩出したことでお馴染み。
クロフネのコンサイナーが、当時アメリカで吉田俊介氏が働いていた牧場の隣、という縁がなかったら、クロフネは落札されていなかったかもしれない。


近年の傾向として、このセールの試走に速い時計は求められない、これが挙げられる。
エーシンハーバーやゲンテン、ストロングバローズは1F10.4。これはそこまで速くない。

アルビアーノやゴールデンバローズは1F10秒フラット。
基本的に試走は全体的に時計が速くても1F10秒切るかどうか、というところに収まる。


このセリの判断基準は走り方にありそう。
ゴールデンバローズの試走はとにかく粗削りで、直線で蛇行しているとも思えるくらいの動き。それでいて1F10.0。まっすぐ走っていたら9秒台だったと思う。

ストロングバローズのフォームはそれとは逆に頭が下がり、身体をうまく使えていた。
新馬2着の後休養しているパンサーバローズもこちらに近いタイプ。

3月上旬という開催時期からか、バンバン試走で時計が出るというわけではなく、調整段階ということもあり、その時点ですでにフォームができているか、その点を気にしたい。
輸入してデビューできるのが秋口。即戦力を探すなら、ある程度フォームが固まっているタイプのほうが信頼感がある。


ただゴールデンバローズみたいに粗削りのタイプも魅力的で、多少粗削りでもノーザンファームなら矯正できる腕がある。粗くても時計が出てる馬も気にしたい。



あと注意したいのは、風。去年から試走映像がユーチューブになったことで映像が簡単に観れるようになった。映像右下に風向きと、風の強さが表示される点がポイント。

ガルフストリームパークは全体的に向正面から直線方向に風が吹くことが多く、たまに3角付近からゴール付近に吹く。
横風の時に馬の走りがブレていないか、そして好時計が出ても追い風の中で出ているものではないか、この点はしっかり観たい。





OBSマーチセレクトセール

主な出身馬
・アジアエクスプレス
・モーニン
・サウンドガガ
・エーシンレンジャー
・ソルティコメント

いわゆるOBSマーチセール。
『セレクト』とはいえ、トレーニングセールとしての信頼度で言えばファシグティプトンより下。
4月にあるOBSのスプリングセールよりはまだマシとはいえ、上場馬の上下の差が激しい。

ファシグティプトンガルフストリームは試走で全体的に時計が出ない場合が多いものの、OBSマーチは時計がファシグティプトンより出る。特にここ数年時計が速い。
1F9.8などが出ても、フロリダセールでいうと実質1F10.2くらいの感覚で捉えたほうがいい感じ。
上場馬が毎年増えていることもあり、質は上がりつつあるものの、その分走らない馬も増えた。時計が速いからいいということはない。


去年は大量欠場が発生し、合田先生が怒り始める事態に。
日本とはセールの文化が違うとはいえ、セール始まったら目玉が欠場して出てこないとか、今の日本では考えられない状況。
さすがに去年のことを考えて、欠場馬は少なくなる。はず。そう思いたい。


ファシグティプトンのほうがノーザンFは1頭あたりの値段が高く、OBSは値段がそこまで高くない。
10万ドルちょっとの馬はシルクなどクラブに流れる可能性もあり、1口でマル外を買いたい、という人は注目して損のないセール。

難しいのは、クラブ用の馬は血統的には大したことないのに、試走の時計が速い、というパターン。
ここ最近クラブに行く馬は大体このパターン。

上記したようにOBSマーチの試走時計は他のセールより早く、そんなに信頼できない。
時計が速いからいい、という認識が通用しない。


未だに忘れないのがアジアエクスプレス。
試走時計は大したことなかった。
セリに出てきた瞬間のあの馬体。
幅があり、筋骨隆々。なんで2歳のトレーニングセールで3歳馬売ってるのか不思議に思って血統表見たら、2歳って書いてあるんだもん。もうビックリ。
これは絶対走ると思った。POGで4団体指名するくらい惚れ込んだ馬。もうこれだけ惚れ込む馬は出てこないかもしれない。

逆にモーニンはそこまで手応えがなかった。結局1団体指名に留めたのも、あの頭の高かったフォーム。
いい馬感はあったものの、33万5000ドルはちょっとお高いんじゃないでしょうかと。
そしたらフェブラリーS勝っちゃいましたもんね。結果的に33万ドルは安かった。さすがNarvick。


選ぶ基準としては、時計は10秒フラットから10秒2で、落札額が25万ドル以上、という馬が一番手堅い。
時計が出ても落札額20万ドル以下という馬は割と地雷が多め。

ソルティコメントは試走で結構無駄があって、1F10.2。決して速いと唸るレベルの時計ではなかったものの、21万ドルだった。20万ドルがある程度の基準ラインになってくると思う。



3年前のこのセールで1頭のジャイアンツコーズウェイ産駒の牡馬に一目惚れしたことがある。
誰が見ても走ると思えるレベル。筋肉の塊。いい馬はこういう馬のことを言うんだなと、そう思った。
それが後にアメリカでブルーグラスSなどG1を2勝してケンタッキーダービーでも人気になったカルペディエム。

自分の中で、今でもこの馬はアメリカでいい馬を選ぶ基準。
この馬やアジアエクスプレスみたいに馬を見るために、自分は夜中までセリの予習したり、変な時間に起きてセリを見てるのかもしれない。





バレッツマーチセレクトセール

主な出身馬
・スーニ
・テスタマッタ
・ダノンレジェンド
・エスメラルディーナ
・ベストマッチョ
・チャーリーブレイヴ
・ヘニーハウンド
・ルックスザットキル

『バレッツ詣』という単語が登場するくらい、昔から日本人に人気のセール。
たぶんアメリカのトレーニングセールで一番日本で知名度が高いのはこのセールでは。

実際スーニやテスタマッタ、ダノンレジェンドという大物が登場…
しているものの、ここ数年急速に勢いが減退。

年々薄くなるカタログ。少なくなる上場頭数。売れなくなる状況。
正直今のバレッツマーチはファシグティプトンやOBSマーチ以下としか言えない。


バレッツマーチが2月末や3月頭だった時は速い時計出した馬が割とそのまま走る、そういうセールだった。
ナンチンノンやエスメラルディーナ、シゲルソウサイと、ある程度結果を出してる馬は大体が1F10.0か、9秒台。

が、ここ最近は1F10.0出しても怪しくなってきた。
去年1F9.8を出して46万ドルだったライバーバードは現在未勝利。
いやまあ確かに頭が高いフォームで、クビの使い方がキリンみたいな馬だったから心配はしていたけど、まさか未勝利とは…。
加速力に見どころのあった馬だけに、せめて現時点で1勝、500万で2着ありみたいな、そのくらいの戦績を想定してた。
合田先生が『怪物』と言っていただけにどこまで走るかと思っていたが…
合田先生の怪物候補、何年連続でコケたのかここ最近カウントしてなかった。
逆に合田先生が『粗削り』と言った馬は、経験上よく走る。

今年のバレッツマーチは現地時間の3月29日。
2月末開催の時はコンサイナーが仕上げ過ぎたり、ただ時計出せば売れると勘違いしているフシがあった。
それだけに、3月末だと2月末よりかは時計無理に出す馬は少なそう。

注目したいのは試走の時の鞍上のアクション。
3月末にガンガン押して時計出るような馬は大したことはない場合が多い。4月開催のOBSスプリングセールでよくある光景。
手があまり動かずに、まっすぐ走ってある程度の時計を出してくる馬を評価したい。
時計が遅過ぎてもダメだと思う。1F10.6以下はよほどいい理由がない限り評価を下げたい。10.4でも馬次第。


まあ色々言ってきましたけどね、やっぱり思うのは、バレッツがつまらないのは良くない、ということ。
バレッツが盛り上がらないといけないと思う。
いつまでもカタログの表紙がダノンレジェンドじゃいけないでしょ。
セリの試走の間に流れるVTRに何度ダノンレジェンドが登場したことか。


なんだかんだ掘り出し物からもいい馬が出てくるのがこのバレッツマーチというセリだったはず。
いい馬だなぁと思った後のチャーリーブレイヴが10万ドルだった時はビックリした。


でも一番の衝撃は、後のスーニが12万ドル、テスタマッタが7万ドルだったことに尽きる。

スーニは父がマイナーだったソトだったこともあるし、テスタマッタは父が今でこそ大種牡馬として北米に君臨するタピットとはいえ、タピットの初年度産駒でまだ話題になっていなかったこともある。

それにしても後のテスタマッタを7万ドルで落としてくるんだから、Narvickの相馬眼にはただただ驚くばかり。

こういう安い馬から当たりを見つけられるくらいのレベルに、いつかなりたいものですね。





OBSスプリングセール

主な出身馬
・ベストウォーリア
・ダッシングブレイズ
・エイシンブルズアイ

ザ・掘り出し物市。
掘り出し物ばかりで結局どれがスゴい価値があるのかよく分からないまま終わる。

去年も日本勢は大量購入したものの、走ったのがスーパーモリオンやズアーと、馬は良さそうだけど、出世に手間取っている勢。
ミニーちゃんことイーグルバローズは未だにデビューしてない。評判みたいだけど。


この掘り出し物市、時期が4月。
むかーしPOG雑誌に原稿書いてた時があったけど、この時期締切なんですよね、ええ。
だから雑誌に載らない、ノーマークな馬を指名できるという利点がある。正直マークしなくてもいい馬ばかりなのは内緒。

基本的にNarvickがジェイエスが落札した馬をマークしておきたいセリ。
去年アポロが5万ドルという謎の安値でキトゥンズジョイ産駒を買ってきて、しかもセール後直接取引、それが後のアポロオーランド。
まるで走らなかった。こういう明らかにヤバそうな系の馬も混じってる。


そもそもそれまで評判だった馬がこの時期のトレーニングセールにそんなホイホイ出てくるわけもなく、見どころのある血統の馬は大体3月までのトレーニングセールで行先が決まってしまう。

逆に言えば血統的に大したことなくても動きがいい馬が多いわけで、試走の全体時計もやや早め。
時計は10秒フラットが目安。選ぶならこの前後の馬。

血統的に目立たなかったエイシンブルズアイを17万ドルで栄進堂が引っ張ってきたり、種牡馬として実績が未知数だったマジェスティックウォリアーの子をNarvickが40万ドルも出して買って、それが後のベストウォーリアだったり、分かる人は分かるんだなぁ。ただただ憧れる。

ベストウォーリアの試走は今でもよく覚えてる。
いい馬だとはそりゃ思ったものの、頭が高いし、これで種牡馬としてまだどうなるか分からないマジェスティックウォリアーの子に、40万ドル…?と思ったもん。

そしたら今のこの活躍ぶり。
OBSスプリングセールは実は上記3つのトレーニングセールより奥が深い。


でも少なくとももう少しまともな馬が多いといいな…




ということで簡単にではあるものの、主要4トレーニングセールの傾向を簡単に書いてきました。

この時期はこの北米トレーニングセールに加えて、オーストラリアでイングリスマーチセール、マジックミリオンゴールドコーストセールというノーザンファーム出没セールがあったりする。
たぶん年間でも一番海外セールが面白い時期。

岡田牧雄先生が、競馬上達のコツについて、『とにかくいい馬をいっぱい見なさい』
と以前おっしゃっていた。
とにかく色々な馬が見れるのが海外セールのいいところ。

過去に落札された活躍馬の馬体を記憶し、セールに出てくる馬と比べて見る、これだけで非常に勉強になる。何せ1回のセールで何百頭とか出てきたりするわけで。

1歳セールだと気付かなくても、2歳になるとある程度競走馬として身体ができた状態で販売される。
その分比べやすいという利点がある。


皆さんもこの際、この時期の海外セールに注目してみてはいかがでしょう。


第2のアジアエクスプレス、第2のライバーバードが見つかるかもしれませんよ…?
posted by cris at 20:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする