2017年09月10日

9月10日のお馬ちゃん


最近ブログお休みしていました、すいません。

北海道から帰ってきた後、ちょっと色々立て込んでたり、競馬休んで温泉旅行行ってたりとで、なんだかんだ中3日の更新です。

10何年も、どういう状況でも開催日は新聞買って予想していたから、プライベート優先で競馬に手を付けなかったの、大変新鮮。

でも紫苑Sだけはやった。3秒だけ考えて◎カリビアンゴールド。
当たった。
3秒程度しか考えてないのに当たると、なんだか悔しい。


そんな感じで





日曜国営





京成杯オータムハンデ
◎ウキヨノカゼ
〇グランシルク
▲アスカビレン
☆ガリバルディ
△ダイワメジャーたち、ブラックスピネル、トーセンデューク、ダノンリバティ、ロサギガンティア

なんかもうノリちゃんが楽しく競馬しているのを見ていたら、それだけで平和な気持ちになる。
真面目な話、マルターズアポジーをボンセルやウインあたりが追いかけて、4角で前と後ろが凝縮されるんでしょう?
関屋記念は参考外。仕切り直し。

そこをノリちゃんが後ろからホイホイやってきて、幸せな気持ちに浸りたい。堂々と後ろから運んで、堂々と外ブン回してほしい。
ガリバルディは発想次第で面白い気もした。ただ内枠は展開次第だなぁ…

とりあえずみんなでマルターズアポジーを潰しに行こう!




セントウルステークス
◎アルティマブラッド
〇ファインニードル
△メラグラーナ、プレイズエターナル、ミッキーラブソング、スノードラゴン、ラヴァーズポイント、フィドゥーシア

アルティマブラッドがいいと思う。
北九州記念は大した内容ではなかった。それがいいと思う。
今回は右回りの坂のあるコース。枠も悪くはない。展開次第では。

ファインニードルがいいと思うけど、人気。◎にはできない。

メラグラーナは枠が不安。ダンスディレクターみたいな馬はお呼びではない。





その他のお馬ちゃん





中山1レース
◎レップウ

ではなかろうか。
中山短縮は好感。初戦は直線がもったいなかった。前走は単調な競馬に。ここで締めれば変わりそう。


阪神1レース
◎ケンデスティニー

セリの時の試走映像見てもダート馬感あったし、お尻の肉の付き方が芝馬のそれではない気が。
ダート替わりで。


中山2レース
◎セイカメテオライト

これは悪くない馬。1勝はできそう。中山替わりはいい。時計対応できれば。


中山7レース
◎リトルレグルス

起きたら鞍上がムーアに替わっていることを祈ろう。


阪神7レース
◎メモリーフェーブル

これはもっとやれていい馬。
1000mだと忙し過ぎた。それだけにやや延長は悪くないか。

キョウワエステルやトーホウビスカヤあたりと迷った。


中山8レース
◎レッドミラベル

1番目に不安なのは鞍上が吉田という点。
2番目に不安なのは鞍上が吉田という点。
3番目に不安なのは鞍上が吉田という点。


中山10レースながつきステークス
◎ディープミタカ

届くといいですね。みんなでエルフィンコーブやアトランタが潰して、そこに登場する感じで。右回り替わりで短縮、これなら…


中山最終
◎シェアード

外枠替わり。そのままなだれ込みたい。
posted by cris at 02:05| Comment(0) | 週末の国営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

今年の北海道で、何となく考えていた色々なコト


相変わらずブログのタイトルがそのまんまですね。雑。


別に新しく記事を上げるほどではないことなんですが、北海道の短期放牧から帰ってまいりました。

お帰りなさい。




相変わらず北海道は勉強させてくれる。

東京で、イスに座って机に向かってパソコンの画面に向かっているだけでは分からないことが、北海道にはある。

ということは欧州でも感じていて、実際見て分かることは本当に多い。


そもそも仕事にプライベートに、年4ペースで北海道行って牧場行ったりするけど、毎回新しい発見があって、実に刺激的。

特に今年は欧州で勉強して、その後最初の北海道だっただけに、余計に色々と気付く点があった。
今まで何気なく見ていた光景が、実は細やかな気配りの成果であったり、そういう細かい点に気付くたびに、ああ勉強に行って良かったなと、そう思うことが多かった、そんな今年の夏の北海道。


例えば、ブリーダーズスタリオンは各放牧地や馬房がその馬に合わせてカスタマイズされているんですけど、こういう細かい気配りって世界トップクラス。

未だに何重も柵をめぐらせた手前の放牧地がある。これを見るたびにデュランダルを思い出す。
でもヨーロッパにはこういう馬に合わせた柵作り、という点はほとんどない。たぶん。


もちろんそれはデュランダルの気性がアレで、そんな気性の馬が欧州にはいないということなんだけど、だったらそれは血統なの?育て方なの?ということを考えるだけで、競馬はより一段階面白くなる。



例えば、ブリーダーズスタリオンでナカヤマフェスタが今右手厩舎の真ん中にいるけど、昔はステイゴールドの隣で、今はトーセンジョーダンとシビルウォーに挟まれている。
この意味を、馬を見ながら考える。

そりゃナカヤマフェスタの気性がヤバいということは、彼の現役時代を見ていたり、それこそ父ステイゴールド、母父も気性難血統と考えれば誰でも知っていること。

そんな馬が、今の両隣がシビルウォーとトーセンジョーダンの理由だよね。
シビルウォーは物音無視して爆睡していたし、ジョーダンはいつ見てものんびりしてるんだよな…
って将来、両種牡馬の産駒のローテを考慮する上である程度どうなるか推測するカギにもなるのでは。


ブリーダーズの並び順は昔から結構考えさせられる。
デュランダルが生きてた頃は他の馬とは離された2馬房の厩舎にいたし、片方はおとなしいマルカシェンク。今左手の厩舎にはベルシャザールやラブリーデイ、リオンディーズのキングマンボ3頭が並んでる。


昔まあこれも気性がアレだったトワイニングの放牧地が一番手前だったり、こういう順番を気にすることで、馬の性格を読んでいき、遺伝を考えて馬券面に繋げられるんじゃないかって、そう思ったりしている。





とまあそんな小難しい、本当に参考になることなのか分からんことを考えつつ、結局1ファンとしてのんびり牧場で馬見てたりするんだけどね。

だってかわいいんだもん。


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ベルシャザールが今年のかわいい大賞。

種牡馬もかわいいし、牧場跳ね回ってる仔馬もかわいいし、癒される。

4年くらい前の夏にサンシャイン牧場行った時の当歳馬たちとか、ああいうの見たらもう連れて帰りたくなるよね。


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競馬場ではワーワーやって、歴史に名前を残すレベルの異端児だったゴールドシップも、会うたびに丸くなっているように思える。

それだけゆったり、リラックスできる時間があの北海道・日高という場所にはあるんだろうな。

これはニューマーケットも一緒。馬がリラックスできる環境作りという意味では日本は全然負けてない。


これはまた今度、欧州見聞録のまとめで書くけど、ビッグレッドファームの施設や気配りは欧州のトップスタリオンに負けてない。

今回それを再確認した。ゴールドシップがあれだけ丸くなっている要因の一つにビッグレッドファームは確実にあると思う。

ビッグレッドファームは競馬ファンを信頼してくれて、あそこまでしてくれている。

こちら側も、その信頼に応える必要がある。




実はフランスで、まあ簡単に書くと、日本馬が凱旋門賞に遠征した時、現地の滞在厩舎にノーアポで訪れて、色々勝手する人がいた、という話を小耳に挟んだ。


アカンね。


我々と牧場、厩舎は信頼関係のもとにその関係が成り立っている。

よくゴールドシップにちょっかいかける人がいるとか、そういう話を聞く度に残念に思う。

牧場側が馬が最大限リラックスできる環境を作っていて、その中で我々ファンにも入るスペースを作ってくれている、その努力を我々は強く認識すべき。

これは自分もそう。馬の邪魔、スタッフの仕事の妨げになる行為だけは絶対しないよう心に誓っている。今回みたいにプライベートでも、仕事でも。



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サイレンススズカのお墓に、未だにお供え物が絶えない、こういう日本の競馬ファンの熱心さは世界に誇れる部分。

だからこそ、我々は自分自身でラインを設定しないといけない。


それこそアロースタッドで声の大きいUMAJOの皆さんがいらっしゃった。

もう少し声を小さくしないとアカンね。

それは牧場見学の注意書きに書かれているけど、全員そんな細かい部分までは見ないだろうし。
でもこれは馬と触れ合う時の常識。

イギリスは結構大声が飛び交ってるけど(笑)、あれはイギリスの馬たちがおとなし過ぎるから可能なことだと思う。


このUMAJOの皆さんをただ叩くだけでもアカンね。たぶん始めてそこまで時間が経っていないし、スタリオンも初めて訪問した感じだった。
名馬を前にして嬉しい気持ちは分かる。そういう時が自分にも多々あったし、何度も牧場巡っている今でも、その気持ちはある。

こういうのも含めて、競馬、馬については勉強することだらけ。
それはどの世界にも言えることだが。





ちょっと暗い話になってしまった。

たまにはこういう話を書かないといけないなって、急に思い立った。

この手の話は、書いてもぜーんぜん他の予想記事のほうが見られるんだけどね(笑)





しかし、静かな環境にまた今年も癒された。


故郷・稲原牧場の林の中にたたずむサイレンススズカのお墓。
お墓にこういう表現をするのもどうかと思うけど、場所が良かった。

車もほとんど通らない場所で、静かな林の真ん中、ちょっと小高いスペースで、牧場を見つめる位置にあるお墓。
ドバイミレニアムらのお墓もそれに近い場所にあった。

静かに後輩たちを見守っているのでは…とか、そういうことを何となく考えてしまう。



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相変わらずアロースタッドの『営業部長』の猫ちゃんたちはかわいい。


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ホント、馬より人気あるんじゃないかと一瞬錯覚する。

営業部長たち、今日はいつも以上に愛想を振りまいて、頑張って仕事に徹していた。

ただ寝ているわけではないと思う。たぶん。



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これもただ寝転がっているわけではなく、丹頂ステークスでガミったり、◎ティーエスクライや◎ディスピュートが4着になって、その悔しさを全身で表現してるんだよ。


決してただ地面と友好を深めたいとか、そういうヨコシマな気持ちで転がっているわけでは、決してない…



とは言い切れないんだよなぁ…



あー、丹頂ステークスが始まる直前に戻りたい…



カムフィーから余計に買うなと、レース10分前の自分に言いながら、自分にブレーンバスターを掛けたい…
posted by cris at 00:53| Comment(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

9月3日のお馬ちゃん


土曜はいっぱい腹這った。
36レースやって◎4が9レース。
かなり際どいラインを狙っただけに仕方ない。





日曜国営





新潟記念
◎ハッピーモーメント
▲トーセンバジル、マイネルフロスト
☆フルーキー
△色々

ハッピーモーメント、届くといいですね。なんか不穏な馬場になりつつあるのが…



小倉2歳ステークス
◎アイアンクロー
◯ヴァイザー
▲モズスーパーフレア
☆オーロスターキス
△色々

アイアンクローはゲートがネック。
あとは差せそうな馬中心で。



丹頂ステークス
◎アングライフェン
◯プレストウィック
▲サラトガスピリット
☆パリカラノテガミ、ジェベルムーサ
△他

普通ならプレストウィック。それが人気だから◎アングライフェンに。
とにかく掛からないでほしい。





その他のお馬ちゃん





札幌1レース
◎トーセンクロノス

延長はいい。届きますように。


札幌3レース
◎アイアムエメラルド

アイアムアドーターでしょう?そういう感じで。


小倉6レース
◎コペルニクス

短縮→延長なら。


札幌6レース
◎ユキノカトレア

タバスコキャットごっこ。


新潟7レース
◎マイネルハレオ

の短縮。


札幌7レース
◎ルノートル

ジングルベルロックと迷った。そのへん。


新潟10レース飯豊特別
◎スズカゼ

の短縮。


小倉10レース西日本スポーツ杯
◎タイマツリ

の内枠。


札幌10レースすずらん賞
◎ハッピーグリン

内枠短縮できれば、この先更に楽しみ。


新潟最終雷光特別
◎ミキノドラマー

条件好転。


札幌最終釧路湿原特別
◎ディアドナテロ

フツーの予想。
posted by cris at 02:35| Comment(0) | 海外見聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月02日

9月2日のお馬ちゃん



そんな感じで札幌です。短期放牧中です。

金曜大井は自然の力の前にトントン。
トントンで終われたことを喜びたい。
それくらい急な変わり方。


ということで週末。簡単に。





土曜国営





札幌2歳ステークス
◎ディバインブリーズ
▲カレンシリエージョ、ファストアプローチ
☆ロジャージーニアス、ダブルシャープ
△コスモインザハート、ロードトレジャー、クリノクーニング、ロックディスタウン

ディバインブリーズは大した相手とやってないけど、ここまで使い込んだことに意味があると思いたい。前走みたいな競馬ができると分かったのは収穫。攻めの◎。足りるといいですね。

カレンは馬場がカギ。ファストは悪くないと思う。距離が持つかどうか。
ロジャーは血統ほど札幌向きかどうか。ダブルシャープはいいと思うけど、妙味があったのは前走。
コスモインザハートは分からん。こういう血統で2歳重賞がどうか。

オルフェーヴル2頭は半信半疑。
新馬勝ち直後のオルフェーヴルってどうなんでしょうね。まだロックのほうが良さそうだが…





その他のお馬ちゃん





札幌1レース
◎サムライロード

インユアアームスだし、ダート替わりは良さそう。
隣の馬が強引にハナ行きそうだし、その後ろとか取れれば楽しみ。


新潟2レース
◎モノドラマ

位置取れない馬だけど、前走踏まえて丸田は意識的に位置を確保しにいくのでは。そう願いたい。


札幌4レース
◎アドマイヤホルン

先週のエポワスで気を良くして、2匹目の何とか。
スマートサクソンと迷った。


新潟6レース
◎ピエスドール

悪い馬ではないと思うけど、体が小さ過ぎて仕上げにくい。この間隔ならどうよ。


札幌6レース
◎ヤマニンアンプリメ

ダート替わり短縮は好感。1000mに対応できるといいですね。


新潟10レース弥彦特別
◎リノリオ

宗教


小倉10レース玄海特別
◎メイショウキトラ

小倉一周のサッカーボーイ…
って前走も書いたな。


札幌10レース札幌スポニチ賞
◎シンフォニア

バクシンオーには珍しい、函館ダメで札幌いいタイプ。坂がダメなんでしょう。届くといいですね。
ほっておいてもアットザシーサイドだと思うけど、◎はマイネルエスパスあたりと迷った。


小倉メイン北九州短距離ステークス
◎ピンストライプ

もうあの気性見てたら1200で買わざるを得ないよ。
小倉短縮がどうかも、短縮自体は絶対いい。


札幌最終日高特別
◎ハナズレジェンド

東京だと切れ負ける。人気だけど、これはさすがに洋芝替わりを評価せざるを得ない。
posted by cris at 01:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月31日

欧州見聞録8日目後編〜英国のスーパースター・フランケルとの出会い〜


今まで、日々最低限の勉強はしてきたつもりだったけど、今回ヨーロッパに競馬の勉強に行くにあたり、これは本当に大きかった。

父や母父はもちろん、母母父や戦績を覚えておくことで、英国のホースマンたちと話が盛り上がる。
向こうはもっと色々教えてくれる。

やはり普段勉強しているといいことあるんだな。そう強く思った2週間あまりだった。




さて、8日目後半。




1日目
欧州見聞録1日目〜北京は広いよどこまでも〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476475.html

2日目
欧州見聞録2日目〜無職inパリ〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476967.html

3日目
欧州見聞録3日目〜ペリエという日本人〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452691011.html

4日目
欧州見聞録4日目〜アレ・クリストフちゃんとの邂逅〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452846110.html

5日目
欧州見聞録5日目〜パリの空の下、無職は歩く〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453052285.html

6日目
欧州見聞録6日目〜競馬の聖地・ニューマーケット〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453056874.html

7日目前半
欧州見聞録7日目前編〜ドバウィと戯れる無職〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453056927.html

7日目後半
欧州見聞録7日目後編〜英国が誇る構ってちゃん・ニューアプローチ〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453112676.html

8日目前半
欧州見聞録8日目前編〜英国の名門厩舎で見る、知る、考える〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453125790.html




8日目前半学んだことは、『イギリスは掃除機もかわいい




こちらに来て重宝したのはサブウェイ。
自分の好きなようにカスタムできるし、物価が高い国の中では値段も手ごろ。


この日もお昼はサブウェイでサンドイッチ買って、ホテルの中庭でのんびり食べる。


近所に住んでる方が犬を散歩させている。ベリーというかわいいワンちゃん。

クマーニ厩舎のジェシーも大変賢かったけど、このベリーもかなり賢い。

イギリスの犬ってみんなこんなに賢いの?

その時実家では堕落したダックスフンドがソファの上でお腹出して、大の字になって寝ていたらしい。

どう育て方を間違えるとこうなっちゃうんだろう。。




タクシーに乗って、ニューマーケット中心部から10分ほど。


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バンステッドマナースタッド



サウジアラビアの王族出身のアブドゥラ殿下が率いる、ジャドモンドグループのスタリオン。

英国が生んだスーパースター・フランケルを繋養していることで知られている。


前日のダーレー同様、ダメ元でオファー出したら通った。日本出国1週間前、メールが来た時の夜中の喜びといったらなかったね。


予定より30分早く着いて、応接室に通される。

綺麗な庭には、ど真ん中にフランケルの銅像が立っている。

自然とこちらのテンションも上がる。


応接室は宮殿の一室を思わせるくらいの豪華さ。いるだけでド緊張。

机の上にはカタログや、タタソールズ社の250周年記念の分厚い本。

ガラス張りのショーケースにはフランケルが制した英チャンピオンステークスのドでかい優勝杯。
直径7、80センチくらいあったかな。とんでもない迫力。

壁にはフランケルの肖像画。そしてフランケルが出走した全14戦、当日のレーシングプログラムが全て額に収められたものが飾ってある。


オシャレが過ぎる…


天井を見ればシャンデリア。

これはスタリオンの応接室じゃないでしょ…

あまりの緊張に、出されたコーヒーの味をよく覚えていない。
確かコーヒーみたいな味だった…なんか高級だったような気がする…



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うわぁ…綺麗…


整備され過ぎてて怖くなるくらい綺麗…



まず最初に紹介されたのは彼。


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ダンシリ。ハービンジャーやレイルリンクの父でお馴染み。

本当はもっと近寄って、触ってもいいんだけど、この時はまだ距離感が分からなかった。
だって日本では近寄って触ってってできないじゃん。


担当者『21歳です


ハハハ、相変わらず英国のホースマンの皆さんは冗談が上手い。

これのどこが21歳よ。こんな若々しい身体の馬が21歳なわけがないでしょ。

1996年生まれ…21歳だ…本当だ…


担当者『ハハハ!俺よりいいモノ食べてるからね!
無職『(主食がモヤシの俺、ダンシリ以下かよ…)』


イギリス人の馬主らしき人が、フツーに馬の隣に立って、触りながら記念撮影してる…
相変わらずこの国は自由過ぎる。ダンシリもまあおとなしいんだ。



ダンシリが馬房に戻った後、スタッフたちが向かって左端の馬房に移動する。

次の馬もおとなしいんだろうなぁ…
そう思いながら見ていた。

鹿毛の馬が上半身だけ出てきた。
めちゃんこ首振ってんの。


うわぁ…猛獣みたいなヤベェの出てきた…


担当者『フランケルです





ライオンじゃなくて?


首をブンブン振りながらこちらに歩いてくるフランケル。


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なんだこれ。

こんなに腰回りが太くて、お尻が大きな馬は見たことがない


見るからに強靭な足腰。
歩き方が、『ズン!ズン!』って感じ。戦車が歩いてる雰囲気。


ずーっと首をブンブン振り続けている。手綱離したらたぶんそのまま地平線の向こうまで走っていきそう。

こいつがフランケル、無敗の14戦14勝、G1を10勝した怪物か。


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ごめんごめん、馬を見せてほしかった。これ馬じゃない何かでしょう?

担当スタッフがベテランなのも分かる。この怪物を扱うには経験が必要。



そんな中、フランケルとの写真撮影会が始まった。

昔ディープインパクトと隣同士で並んで触らせてもらったり写真撮ったりしたことがある。

ディープは全然おとなしいからまったく問題なかった。

今隣にいるのは首を振り続ける猛獣だ。

ベテランスタッフが手綱離したら、たぶん俺はいつぞやの松島トモ子選手みたいになったと思う


恐る恐るライオンフランケルに触れる無職。

触った瞬間、手が沈んだ。
そしてすぐに手が返ってきた。


すげぇ反発力。なんだこの筋肉。


今までディープインパクトやハーツクライといった馬に触ってきたけど、触り心地が全然違う。

もちろんディープも柔らかくてずっと触っていたくなる感触だった。

フランケルはまた違う。なんかこう、筋肉の柔らかさは伝わってくるんだけど、触っていて怖いという感情が芽生える。今までに触ったことのないタイプの馬だった。


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パシャ。
顔が猛獣だもん。


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パシャ。
ベテランスタッフさんがどっか向いてるからもう一枚いこうか。


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パシャ。

良し。


最後まで首を振って、自分の馬房へ帰っていく猛獣。

隣にいたスタリオンスタッフに『あれはライオンじゃないんですよね?』と聞く。

『馬だよ(笑)』

みんなして笑う。いや、あれは馬じゃないだろ。



スタリオン内の小道を歩いていき、放牧地へ。

放牧地の広さは前日のダーレー・ダルハムホールスタッドほどではない。
社台スタリオンの内部放牧地に近いサイズだね。


社台スタリオンやダルハムホールと違うのは、ここはほとんどの放牧地が隣り合っていない

そもそも今5頭しかいないスタリオン。

言うなれば『完全個室』といった感じか。



歩いて3分、左手のほうの放牧地前で、すでに1頭、入口前に出されて我々を待っていた。


スタッフ『彼はオアシスドリーム、17歳です


だからさ、なんで英国のホースマンの皆さんは冗談が好きなの?
全然17歳の身体じゃないでしょ。
先日ニューマーケット競馬場のジュライカップ走った馬でしょ?これは。


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日本にいるオアシスドリーム産駒たちは胴が短いイメージがある。

確かに実馬はやや短い気がするけど、バランスがいいな。前腕だけ発達しているとかそういうのではない。ダンジグ系の現役時代短距離系種牡馬はあまり見たことがなかったから、こういうイメージはなかった。


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後ろからも1枚。

体高自体はそう高くない。

でも見てほしいのはこの後ろ脚の腿
何重にも筋肉が重なったような、発達した両腿。
これが重い馬場のスプリントで猛烈な末脚を発揮する原動力か。


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オアシスドリームと一緒に。
さっきから英国の至宝たちとのんきに記念撮影してるけど、え?こんな流れで本当にいいの?

完全に観光客化している…いやまあそうなんだけどさ…

このあたりでもう童心に帰っていた。




続いて右手奥のほうの放牧地へ歩く。

スタッフが口笛を吹くと、その放牧地の住人がホイホイやってきた。

いやだから君たちなんでそんな簡単に寄ってくるの?


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スタッフ『キングマンです


もう笑うしかない。
さっきから英国の至宝しか出てきてない。感覚がマヒしている。


分厚いトモと幅。こりゃ一流馬ですよ。8戦7勝、G1は4勝。さすがにそんな戦績残すわ。


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前から。代謝がいい。皮膚が薄い。筋肉が浮き出ている。


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後ろから。撮る角度が良くない分小さく見えるけど、中身が詰まっている感じ。


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キングマンと一緒に。

またこの馬の筋肉も素晴らしい。
フランケルとは別の意味で、触ってゾクっとした

とにかくこの馬は柔らかい。
身体が変な方向に曲がる。

スタッフに構ってほしいのか斜め後ろにいたスタッフに、身体の向きを変えずに首だけで触ってもらいにいった時は息を呑んだ。

初年度産駒は今1歳。こんな筋肉持ってる種牡馬が失敗することはほぼありえないと思う。絶対成功するでしょ。



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最後、5頭目はベイテッドブレス

2007年生まれのダンシリ産駒のスプリンター。G1キングズスタンドSなどG1を2着4回。

日本馬にとってはヨーロッパの中距離より、スプリントで活躍するほうが難しいと思った。
重い芝で、このレベルの体型の厚みがあってようやく戦える…

となるといかに日本馬で速い馬が出ても我慢比べで勝てなそう。


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後ろから。
このあたりになると、もう俺が前と後ろから馬を確認することをスタッフが理解してくれていて、何も言わなくても向きを調整してくれた。助かる。

前に岡田牧雄先生が馬を前と後ろから見ることの重要性について話してた。これはそれ以降ずっと遵守している。



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バンステッドマナースタッドも、ダルハムホールスタッドに負けず劣らず広い。

この広い土地を、わずか5頭で使用している贅沢。

手入れの行き届いている馬たち。身体はピカピカ。放牧中ってどうしても馬は横になったりして汚れるはずなんだけど、それでも綺麗。普段から時間を掛けて手入れしているんだろうな。


そしてフランケルみたいに気性がアレな馬をすぐに立ちポーズをキメさせるスタッフたちの技量。
上手く立たせる行為が難しいと以前聞いたことがある。
ずっと首を振っていたフランケルを2、3秒で立ちポーズキメされる技術の高さに驚き。



あと、敷地内の池の近くを歩いている鴨がかわいい。

みんなで仲良く縦列に20羽くらい歩いてんの。

こういうところまで英国は集団調教なんだな




バンステッドマナースタッドの皆さんに深く感謝の意を表しつつ、ニューマーケットを離脱。

この場所から離れたくなかった。泣く泣く離脱、ロンドンへ。


ドバウィやフランケルといった欧州を代表する名馬たちを見せてくれた上に、触らせてもくれて、かつ色々筋肉や癖まで教えてくれて、もうこれ以上ない3日間。


厩舎見学でも調教見学でも丁寧に説明してくれたりと、英国のホースマンの皆様の優しさに触れた、素晴らしい時間だった。



名伯楽・藤沢和雄調教師が若き頃、ニューマーケットで働いていた時、友人もできずに友達が担当していた2頭のみ、という状態の時があったという。

この時同僚のジョン・マギーが師にかけた言葉が、


Happy People make Happy Horse


幸せな人が幸せな馬を作る


競馬が生まれた街は、笑顔の素敵なライダー、スタッフばかりだった。


競馬を400年育んだ街は、心優しいライダー、スタッフばかりだった。



もちろん日本のホースマンはレベルが高いし、施設も一流。馬も素晴らしい。

でも、藤沢厩舎がこの概念を日本に入れてからまだ30年。

精神的な面で370年分の差をどう埋めるか。

異様におとなしいイギリスの馬と、パドックから暴れている日本の馬を比べてみると、改めてこの点について考えてしまった。



このあたりはまた、最後にまとめとして考察していきたい。


欧州見聞録はたぶんあと3回。

キングジョージ編、ロンドン編、そしてまとめ。



最後までお付き合いいただけると幸いです。



ありがとうニューマーケットの皆さん。



絶対にまた行きます。






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と思いながら、その日の夜はロンドンで鍋焼きうどんを食べていました。


だって寒いんだもん…


もう7月に鍋焼きうどん食べることはないな…
posted by cris at 22:02| Comment(0) | 海外見聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

欧州見聞録8日目前編〜英国の名門厩舎で見る、知る、考える〜


やっぱり、自分の知識だけで書く文章と、実際に現場を見て書く文章では全然中身の密度が違うんだよね。
そりゃそうなんだけど。

ドバウィがかわいいとか、ニューアプローチの歩様がかわいいとか、こういうことも現場に行かないと知れなかったこと。

足を使う重要性を改めて痛感。

しかしニューアプローチの歩き方はかわいかった。後ろ脚を回すように歩くと言えば分かるかな。
不思議な歩様だった。




さて、8日目。まだ1週間だ。長い。




1日目
欧州見聞録1日目〜北京は広いよどこまでも〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476475.html

2日目
欧州見聞録2日目〜無職inパリ〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476967.html

3日目
欧州見聞録3日目〜ペリエという日本人〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452691011.html

4日目
欧州見聞録4日目〜アレ・クリストフちゃんとの邂逅〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452846110.html

5日目
欧州見聞録5日目〜パリの空の下、無職は歩く〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453052285.html

6日目
欧州見聞録6日目〜競馬の聖地・ニューマーケット〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453056874.html

7日目前半
欧州見聞録7日目前編〜ドバウィと戯れる無職〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453056927.html

7日目後半
欧州見聞録7日目後編〜英国が誇る構ってちゃん・ニューアプローチ〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453112676.html



ニューマーケット3日目。今日も元気だ身体が軽い。

朝6時。普段だったらこんな時間に目覚ましなしで起きることなどない。興奮していたんでしょう。

フロント女性『今日も行くの?好きねぇ!』

好きなんですよ、競馬。普段からいつやめようとか考えてるけど。


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さすがに3日目ともなると、ニューマーケットの空気に慣れてくる。
この空気感、好きだ。


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ウォーレンヒルから戻り、ホテルで朝食。
イギリスはメシがマズいというが、全然そんなことはない。
フツーにおいしい。

こちらの食材事情もなんとなーく分かってくる。
牛乳が安い。おいしい。大きく分けて3種類売ってるけど、どれもイケる。

ニューマーケットだけなのかは分からんけど、缶ビールが瓶ビールより高かった。理由は分からん。



朝食も食べたし、ホテルチェックアウト。
ホテルはできて100年以上らしく、増築の繰り返しでひたすら階段の連続。スーツケース運ぶのに苦労する。


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ホテルの掃除機までいちいちオシャレ。かわいいなこの掃除機。


ホテルには本当に助けられた。タクシーの手配から夜食まで作ってくれたり。
午後までスーツケース預かっていてもらえるか聞いたら、二つ返事でOK。フロントの女性は言う。

ニューマーケットは馬に情熱を持つ人を常にサポートする街です

最高の街だ…住みたい…

聞いてみると、フロントの女性のお兄さんもホースマンらしい。ここはそんな人ばかりなのね。




ニューマーケット3日目の最初の勉強の場所はここ。


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ベッドフォードステーブル


ハイライズやファルブラヴ、アルカセット、ポストポンドなど数多くの名馬を輩出してきた、ルカ・クマーニ厩舎だ。


イギリスは日本と違って、厩舎は調教師の持ち物。調教師が既存の厩舎を買うシステムのため、厩舎の中をどう改装してもいい。

このベッドフォードステーブルはニューマーケットで特に古い厩舎の1つで、一番ニューマーケット側にある。
ホテルを挟んでジョン・ゴスデン厩舎があったりと、周りには大厩舎が立ち並ぶ。


日本でお世話になった方が昔クマーニ厩舎で働いていた縁で紹介してもらって実現した、クマーニ厩舎見学。

普通はレースやスタリオンは見学できても、厩舎までは見ることができない。こういう貴重な機会を与えていただいたことにただただ感謝。



案内していただいたのは、クマーニ厩舎のスタッフ、キャットさん。笑顔の素敵な女性だ。

事務所に通されると、そこにはクマーニ厩舎を支えてきた数々の名馬たちの写真が。これだけでもすでに感動モノ。

そこで事務所の奥の席にいた男性から握手を求められる。

うわぁ…クマーニ先生だ…

ドバウィに会ったり、英国屈指の名伯楽と握手したり、なんだかスゴい経験ばかりさせていただいている気がする。


クマーニ先生の愛犬・ジェシーにもご挨拶。

このジェシーがとにかくかわいい。そしてとんでもなく賢い。
厩舎スタッフみんなに愛されていて、クマーニ厩舎のマスコット的存在。
初めて会った俺にも甘えてくる。かわいい。




キャットさんの案内のもと、クマーニ厩舎見学スタート。


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無職『この厩舎の建物、いつからあったんですかね?』
キャットさん『100年前にはあったようね。300年くらい前じゃない?(笑)』

なんだか桁が違うぞ。


厩舎スタッフとすれ違うたびに挨拶。いい雰囲気。なんというか、一つの家族みたいな空気感。
家族のようですね?と聞くと、キャットさんは笑顔で『ええ、私たちはクマーニファミリーよ』と言う。

とてもいい雰囲気の厩舎と聞いていたけど、本当だ。



厩舎にいたのは80頭弱。

まず驚いたのは今回この80頭を、1頭1頭見せてくれたこと。
しかも実際触らせてくれたり、筋肉の説明や、性格、戦績も教えてくれる。

80頭近くの性格や戦績をほぼ覚えているキャットさん、何者なんだ…



厩舎内はもうね、見るモノ全てがカルチャーショック


扉が開いている馬房がある
馬に出て行っていいよ、と言わんばかりに開いている。
でも馬は勝手に外に出たりしない。

開いている馬房に、厩舎のアイドル・ジェシーがトコトコ入っていく。
鼻面を合わせたり、お互いをなめ合ったり、馬とフツーに遊びはじめた。
信じがたい光景だ。

担当者が口笛を吹くと、馬が馬房から出てきた。
そこに鞍を付けて、調教へ。

何だこれ…


馬はみんなおとなしい
おとなし過ぎる。みんな借りてきた猫。かわいい。
キャットさんが近づくと、それに気づいて馬から寄ってくる。

馬が舌を出す。キャットさんが馬の舌を掴む。そして舌を握りながら、ブランコのように、手を左右に動かし始めた。

何だこれ…

しかも馬が喜んでいる。ように見える。明らかにリラックスしている。
『こういう遊びもあるのよ』
なるほど…
日本ではまずお目に掛かれない…


馬の後ろに人が立っている
日本ではありえない光景。日本はまず『馬の後ろに立ってはいけない』と教えられる。
『こんなこと、日本ではありえません』と言うと、キャットさんは笑いながら『これが私たちの普通よ!』と言う。

馬はおとなしい。人が後ろに立っても蹴る素振りなどまったくない。
すぐに担当者に甘えたりしている。
何だこれ…


馬房に寝藁が敷かれていない。変わりに新聞紙が敷いてある
寝藁が敷かれている馬房しか見たことがなかったから、新聞紙が敷き詰められていたのにはビックリ。
新聞紙を細かくして、それが敷き詰められている。

『新聞紙を使用する理由は、馬の呼吸に影響を与えないようにするため』
ほう。衛生的な意味もあるみたいだけど、馬の呼吸に影響与えないための策が新聞紙なのか…

実際歩くと柔らかい。寝藁とそこまで変わらない気はする。
日本でも美浦トレセンの入院馬房に新聞紙を敷き詰めてあると聞いたことがあるけど、こういう世界があるんだな。実際見ると見ないでは全然違う。


紹介の仕方が日本と違う
日本は『オルフェーヴルです』みたいな感じで、まず名前を言う。
英国はまず『グッドボーイ!』『ナイスフィリー!』と言って、その後に馬の説明に入る。

例えば、ポストポンドの妹を紹介された時は、『グッドフィリー!』から入り、ポストポンドの妹という説明がされ、その後に戦績の話になり、次に血統、そして筋肉とか、性格の話になる。

これは確かにグッドフィリーだと思った。何よりおとなしくてかわいい。こちらに近づいてきて、なめてくる。かわいい。

未勝利の馬には笑いながら『slowly(笑)』と言うけど、愛情がこもった言い方。

もちろん日本のホースマンの皆さんも馬に愛情を持って接されているし、愛情を持った呼び方をされている。
でもさすが競馬の生まれた国だった。これが400年競馬やってる国か。


馬と人の距離が近い
『グッドボーイだから後ろに立っても大丈夫だよ!』とか、そういう一つ一つのスタッフの発言に馬と人との距離の近さを感じさせられる。

キャットさんはまず近寄ってきた馬にキスをする。馬も分かっていて、顔を寄せてくる。
あぜんとしていると、キャットさんが『やってみなさい!』というから、初めて馬とキスした。
なんか申し訳なくなった。




1頭1頭説明してもらい、結局2時間くらい勉強させていただいた。


ちょうど翌週に日本でも有名なグッドウッドフェスティバルがあったけど、やはりこちらの日とはグッドウッドのフェスティバルを使うことに誇りを持っているらしい。
『グッドウッドで使うの!』と語るキャットさんの顔は誇らしげだった。


ファルブラヴの話にもなり、ファルブラヴが住んでいた馬房も紹介される。
中は古いけど、出口の隣、明るく涼しいいい馬房だった。ここでファルブラヴは育ったのか。ここから日本に遠征したのか…


『このガリレオ産駒の前脚は…』とか、『昨日ドバウィを見てきたなら、このドバウィの子、ここが似ているでしょう?』とか、『オアシスドリームの子どもは英国だとこうなる』とか、聞いた話は書ききれないくらい。


一番馬体で衝撃的だったのは、ファストネットロックかな。産駒は3、4頭いて、みんな胴が短くない。決して前腕中心に発達していない。

日本は逆。胴が短く、前腕が発達する。

育て方なのかもなぁ。毎日ウォーレンヒルの坂路上がってると、腰と後ろ脚が鍛えられる分バランスが良くなるのかもしれん。

日本でファストネットロックの傾向が全体的に似るのは、血統的なもの以上に調教の場所、やり方が影響しているのかもしれない。


そういうことを考えながら、色々質問すると、キャットさんは全て分かりやすく、丁寧に答えてくれる。
前日のMr.ペルシーもそうだけど、英国のホースマンの優しさが身に染みる。


厩舎内の放牧地(!)まで見せてもらうありがたさ。厩舎内に放牧地がある時点でまず日本ではありえない…

厩舎のアイドル・ジェシーはそこらへんに遊びに行く。
馬房に勝手に入って馬と遊んだり、厩舎脇の庭に転がったり、植木の中に入っていったり…

キャットさんが『ヘイ!ジェシー!』と呼べば、ジェシーはホイホイやってくる。賢い。
うちの実家の犬は呼んでも来ないぞ。




クマーニ厩舎のオフィスに戻り、トロフィーや厩舎のレジェンドたちの写真を眺める。当然ファルブラヴやアルカセットのジャパンカップもあった。

ファルブラヴの写真を見ていると、クマーニ先生が言う。『彼は私が管理した馬では最高だ』と。

クマーニ先生の暖かい雰囲気は、どことなく厩舎の暖かい雰囲気とダブるものがある。


クマーニ厩舎と言えば、天才、ランフランコ=『フランキー』=デットーリが育った場所で有名。
デットーリはクマーニ厩舎からデビューし、クマーニ厩舎で育った。


『デットーリは世界最高の騎手だと思います』と言うと、クマーニ先生始め、スタッフはみんな笑う。

クマーニ厩舎にとって、デットーリは世界最高の騎手であり、未だに若いころのイタズラ小僧という認識らしい。


彼もこの建物で育った


そうクマーニ先生が言う。


100年以上ニューマーケットを見てきた事務所は、天才デットーリの成長も見てきたのかと思うと、ただただ感動した。



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クマーニ厩舎の皆さんは、先生やキャットさん始め、皆さん丁寧で親切。
家族のような暖かい雰囲気を持った、素晴らしい厩舎だった。


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キャットさんと。
『また厩舎に来なさい!』そう言われると嬉しい。

遠く日本から、クマーニ厩舎を応援しています。





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クマーニ厩舎で育成の現場を学んだ。


次に見るのは、調教の現場。


よく分からない縁で、『サー』の称号を持つマーク・プレスコット厩舎の調教の見学をさせていただく機会に恵まれた。



馬たちはまずはニューマーケットの街の入口、クマーニ厩舎の隣にある一周400mくらいの周回コースでウォーミングアップ。

このコース、幅が狭い。施設としては日本のそれよりレベルが低い。

1頭1頭、スピードはハッキングくらいだけど、念入りにウォーミングアップをこなしていく。



ここで気になったのは、このウォーミングアップの馬場の隣にある駐車場。

調教師用』と書いてある。

確かによく見ると調教師らしき人が数人、ウォーミングアップ馬場で馬を見ている。
調教場の丘のほうにも数人見かけたけど、こっちのほうが人は多かった。

ここなのかな、ポイントは。
管理馬の多い調教師はまずここで馬を見て、馬の状態を見る。

日本だと坂路小屋で、坂路を上ってきた馬をチェックする調教師も結構いることを考えると新鮮。まあ日本でもウォーミングアップ重視の調教師は多いだろうけど、ウォーミングアップ施設の隣に駐車場があることには色々考えさせられた。


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この日もウォーレンヒルはいい天気。


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ライダーたちは皆笑顔。
クマーニ厩舎同様、こちらも厩舎の雰囲気は良さそうだ。


ここで気づくのは、ライダーみんなステッキを持っていないこと。


無職『何でムチ持ってないの?』
スタッフ『ムチで心臓は強くならないでしょう?


なるほど確かに。

日本は調教でもステッキ入れて一杯に追ったりして時計を出すけど、こちらはレースが近い馬へ負荷をかける調教でも、ステッキなしで、一杯に馬を追ったりしない。


集団調教…ムチを使わない馬なり調教…どこかで聞いたことがある…


そうだ、藤沢和雄厩舎だ。


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ニューマーケットの調教のやり方は、本当にそのまんま、藤沢和雄厩舎のやっていることだった。

若き日をこの地で過ごした藤沢先生はニューマーケットのやり方を日本に持ち込んだパイオニア。
当時は馬なりを否定する厩舎人も多かったと聞く。


今目の前で繰り広げられていた調教で、追われている馬は1頭もいない。時計を意識的に出したり、時計を計算しながら調教に乗っているスタッフはいない。


日本の、坂路で50秒くらい出すやり方も、日本競馬に出走させるという意味ではアリだと思う。
でもそこまで強くやって時計を出さないといけなかったら、イギリスの馬たちみんな弱いよね。

つまり、速い時計を出す意味があるのか?という話。

スタッフの言うことを総合すると、結局調教は『積み重ね』。紙を1枚ずつ積み重ねるように、継続すること。

このウォーレンヒルという力のいる上り坂を毎日上って、帰る時もタフな道を歩いて、馬の運動量は日本の数倍と言ってもいい気がする。

持久力、心臓の強さという意味で、こんなことやってる国相手に日本馬が勝つのはなかなか難しい。そう思う。


もちろん調教で速い時計が出ている馬は『調子』という意味ではいい。
でもそれは一時のものであって、普段の、地道な運動量こそが馬を強くする、そうも感じる。


イギリスが生んだ数々のレジェンドたちも、こうやってウォーレンヒルの坂を上がっていったのか…と思うと感慨深いものもあったね。

そもそもここまで調教見せてくれるとは思わなかった。
厩舎見学の時も、ここまでやってくれるとは思わなかったし、そこもカルチャーショック。



そんなことを思いながらホテルに戻って大井競馬の最終レース観たら、ワタリセイユウ的場文男さんが天神乗りで1位入線していた。


これもまたカルチャーショックだった。


そして降着だった。ショックだった。





ということで前編終わり!



ニューマーケットのメインイベントを書いた後編に続く!
posted by cris at 19:30| Comment(0) | 海外見聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

欧州見聞録7日目後編〜英国が誇る構ってちゃん・ニューアプローチ〜


どこでもドバウィやフランケルについて聞かれますが、とりあえず見学する時は絶対アポをとりましょう。

今回はちょっと頑張ってお願いしたのが効いたのか、オファーの出し方が良かったのか、いい勉強をさせてもらった。

毎回こうやってオファー受けているのかは存じ上げないです。




さて、7日目後半。




1日目
欧州見聞録1日目〜北京は広いよどこまでも〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476475.html

2日目
欧州見聞録2日目〜無職inパリ〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452476967.html

3日目
欧州見聞録3日目〜ペリエという日本人〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452691011.html

4日目
欧州見聞録4日目〜アレ・クリストフちゃんとの邂逅〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/452846110.html

5日目
欧州見聞録5日目〜パリの空の下、無職は歩く〜
http://ouma-keiba.seesaa.net/article/453052285.html

6日目
欧州見聞録6日目〜競馬の聖地・ニューマーケット〜
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7日目前半
欧州見聞録7日目前編〜ドバウィと戯れる無職〜
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7日目前半分かったことは、『ドバウィと実家の犬は仕草が一緒



どこまで書いたっけ…

ああ、ドバウィと遊んだ話まで書いたのか。

本当にドバウィは人についてくる。賢いんだろうし、人に対しての警戒というものが皆無なんだろうな。

まあこっちの馬はみんな人に対して何ら警戒心がないんだけど。




ドバウィの次に見せてもらったのは、ファー。


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ピヴォタルの代表産駒。
日本ではG1で2着が多い馬、フランケルに完敗した馬として知られているか。

いや、フランケルに完敗したとはいえ、これはいい馬だよ。

Mr.ペルシーは言う。
胸前の鋼のような筋肉、これはピヴォタルの特徴だ』と。

なるほど、確かにそうだ。
なんと言えばいいかな。筋肉を胸前にギュッと凝縮した感じ。

ディープインパクトがピヴォタルと相性いいけど、配合バランスに加えて、こういう身体的な部分でバランスが取れるからなのかもしれん。

ファー自身はドイツ血統。母父がジャパンCを勝ったランド。
日本にいるランド持ちたちとは体型がまたちょっと違うような。
あまりランドの影響はないのかな。それとも日本にいる母父ランドたちが、あまりランドの影響出てないのかな。

こういうことを考えながら見ていくのは楽しい。



さて、左隣の放牧地へ移動。



Mr.ペルシー『グッドボーイだ』
無職『?』


突然、左隣の放牧地の、奥のほうにいた栗毛の牡馬が猛然とこちらにやってきて、柵の手前で急ブレーキ、柵の間に顔を入れてくる。


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Mr.ペルシー『ハハハ!グッドボーイ(笑)

無職『(まーた構ってちゃんか…)』

Mr.ペルシー『彼はニューアプローチ。グッドボーイ、グッドホースだ!



これがね、ホント、Mr.ペルシーの言う通り。いい馬なんだ。

いやもうここまでゴールデンホーンだのドバウィだの見せられてるから、感覚がマヒしているのもある。
でもいい馬よ、彼。

踏み込みが深く幅のあるゴールデンホーン、胸前が発達したドバウィとはまた違う。

ニューアプローチはバランスがいい

そしてかわいい


Mr.ペルシーに『グッドホース!』と伝えると、嬉しそうにうなずく。
普段からこういうキャラなんだろうな、ニューアプローチは。

『ベストアプローチは元気か?』と聞かれる。元気です。気にされてたぞ、ベストアプローチ。


それから数分、ニューアプローチとのふれあいタイム。

こちらの口笛に反応して、構ってアピールをするニューアプローチ。



この子本当にG1を5勝してる英国ダービー馬?



そのうち、担当者がニューアプローチを馬房に戻すためやってきた。柵を開けて、中に入る。
うん、ここまでは日本と一緒だ。

担当者が口笛を吹く。
ニューアプローチがホイホイ担当者に近寄って、自分で頭を下げて、頭絡を掛けられる。


??????????


ペットの犬かよ…


ニューマーケットでは、ペットの犬と猫と、馬の扱いが一緒
日本でそう教えられてニューマーケットに来た。

目の前に広がる光景は、この言葉の通り。
400年の競馬の歴史がある国は何から何まで違う。


馬房に戻そうとニューアプローチを引っ張る担当者。
こちらに構ってほしくて必死に帰りたくない素振りを見せるニューアプローチ。

いいから帰りな、もう分かったから、担当者さんも困ってるでしょ。




放牧地1つの大きさ自体は、日本だとブリーダーズスタリオンの、前にヴァーミリアンやダンスが使ってた放牧地とほぼ同じ、気持ち大きいかな〜というくらい。

でも周りが森林で、そもそも他に何もない大自然。
静かな環境で、栄養価の高いニューマーケットの芝をのんびり食べて暮らせば、種牡馬でもここまで落ち着くもんなんだな。


日本を見てみろよ。
オルフェーヴルなんか、牧柵に止まったハトを襲撃してるぞ




続いて厩舎の馬房の説明。

ちょうどセポイやヘルメット、イフラージはオーストラリアにシャトル中。
セポイ見たかったけど、こればかりは仕方ない。


ポエッツヴォイスの馬房を見て、その隣が、…あれ?空いてる。
でも馬房が塞がれているわけではない。

馬房の隣に『ファンタスティックライト』と書いてある。ここは彼の馬房か。

Mr.ペルシーは言う。
『彼は今アメリカで過ごしている。しかしここは彼の部屋だ。偉大な馬の部屋だ。帰る場所をいつも用意している。』


うーん、イギリス。

馬に対するリスペクトは日本もあるけど、偉大なレジェンドたちが英国を離れても、彼らは敬意を忘れない。





そして厩舎の脇を見ると、無数のお墓が並んでいた。20個くらいだったかな。

墓に刻まれている名前を見ると、


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マキャヴェリアン。日本にも強い影響を与えている。
ヴィブロスの話にもなった。


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シングスピール。
ムーンバラッドの次にMr.ペルシーの口から出てきたのは、アサクサデンエンだった。
アサクサデンエン、外国人が発音すると、『アサクサデン エン』なんだな。
学んだ。


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ダーレーのレジェンド。『ライオン』とも評された、神の子・ラムタラ。
ちゃんと手を合わせて、お墓参り。
彼らが日本競馬に与えた影響は計り知れない。




そして、墓地の真ん中、厩舎を見渡せる位置に、このお墓があった。



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ダーレーグループの最高傑作、ドバイミレニアム

ダーレーの後輩たちが暮らす馬房を一望できる場所に、伝説は静かに眠っていた。



『彼は最高の馬だった。しかしグラスシックネスで亡くなった。あそこにいるドバウィは奇跡だ』

ドバウィが馬房から顔を出しているのを見ながら、Mr.ペルシーは言う。

『ドバウィ、マクフィ、モンテロッソ、ポエッツヴォイス、ポストポンド…ドバイミレニアムの夢は未来へ続く



ドバイミレニアムのお墓の前で、ドバウィを見ながら、ダーレーのドバイミレニアムに対する想いを聞き、『ドバイミレニアムの夢は未来へ続く』と言われたら、そりゃ自然と涙が出そうになるよね。

ドバイミレニアムを失った時のダーレーの喪失感は計り知れないものがある。
担当者、そしてダルハムホールスタッドのスタッフ全員が悲しみにくれたという。

そんな中、残された数少ない産駒からドバウィを生み出し、血を繋げる、ここまでのダーレーの並々ならぬ情熱に、ただただ敬意を表すばかりだった。



Mr.ペルシーは1つ1つ、丁寧に、筋肉の付き方や血統の特徴を、馬を色々な角度から見せながら教えてくれた。
ただただ感謝するばかり。
また1つ、欧州でいい出会いをした。

感謝のお土産を渡すと、Mr.ペルシーは喜んで、ダーレーのキャップをくれた。

『ダルハムホールスタッドはいつでもあなたを歓迎する!』と言われ、Mr.ペルシーと固い握手を交わした無職。

本当にありがとうございました。オススメされたアイルランド、いつか必ず勉強に行きます。







ダルハムホールスタッドを離れ、ニューマーケットに戻り、競馬博物館でピヴォタルの等身大の像を見たり英国競馬の歴史を眺めてお勉強。

売店では、正面にエリザベス女王と馬のツーショットの絵ハガキが売ってある。

さすが英国だ。




時間もあったし、開催ないけどニューマーケット競馬場の見学に行くことを思いついた無職。

地図上で見てもそう遠くないし、こら歩いていけるな。


フツーに遠い


開催日はバスが出ているものの、この日は開催がない。

歩いていると、ニューマーケット競馬場の入口に通じる道に到着。

道の手前の豪邸が売りに出されていた。ここに住みたくなる。近所にスーパー?そんなものはない。




競馬場に繋がる道の脇に看板があった。

『ここは馬の調教場です』


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ごめん、どこ?

さすがに雑過ぎない?



右手の草原にも、同じように調教場と書かれた看板が立っている。
こちらには色々調教コースの説明が書いてある。


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ごめん、ゴールどこ?

終点が見えない。
さすがに雑過ぎない?


調教場で、フツーに近所のおばちゃんが犬を散歩させている。
1人どころじゃない。15人くらいいた。

みんな自由に犬を散歩させている。


よく見ると調教コースのど真ん中で犬が寝ている


なんという国だ。
日本だと栗東のCWコースの真ん中に犬が寝ているようなもんでしょう?



しかし競馬場が見当たらん。スタンドは見える。コースの場所が分からん。

近くで犬の散歩をしていたおばちゃんに聞いてみる。


無職『競馬場のコースどこやねん?』
おばちゃん『あそこよ!』



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どこだよ。




このあたりで、もうニューマーケットでの出来事を自分の常識の中に留めようとする行為を諦めた。



しかしこちらはよく雨が降る。

こんなに晴れてるのに、10分後フツーに雨降ってきた。

しかし調教場のど真ん中でお昼寝を続行する犬
散歩を続行するおばちゃん


これが英国の日常か。







夕方。といってもこっちはもう19時過ぎか。

またウォーレンヒルに来てしまう。

何度でも来たくなる、ここはそういう場所。




1人、調教場のど真ん中に座って、地平線を眺める。


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競馬の生まれた場所で、今まで自分が見たことがない光景を次々に目の当たりにした1日。

自分が競馬についてまだ何も知らなかったことを改めて感じる。

そして『若いうちにニューマーケットに行きなさい』という日本のホースマンの皆さんの言葉のありがたさを改めて感じる。

今までも、そしてこれからも競馬を仕事としていく上で最も大事な要素の1つである人間と馬との関係性を、競馬の生まれた国で見て、学ぶ。

俺はこれを見て勉強するために、遠くイギリス・ニューマーケットまで来たんだな。

皆さんが言いたかった光景、空間がここにあった。


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広大な空の下で、陽に照らされた草原をただただ眺めていた。

まだ競馬始めて十数年だけど、もっと早くこの光景を知りたかった。

自分の停滞する競馬観、そして自分の常識が、この光景を見ているだけで壊れていくようだった。







ウォーレンヒルを後にして、夕食を食べに、ホテルの向かいにあるパブへ。

この国は本当にパブが多い。

最初は緊張したものの、慣れると全然大したことはない。

そして英国のエールが実においしいのである。アルコール度数がビールほど高くないこともあり、飲みやすい。これはイケる。


1人でエールをグビグビやってたら、隣の席で数人のお兄ちゃんたちが飲み始めた。

ちょっとして、その中の一人が声を掛けてくる。

お兄ちゃん『どこから来たんだ!』
無職『としまくからうまのべんきょうにきました』
お兄ちゃん『日本人か、俺たちはゴスデン厩舎で働いているぞ』


名門じゃねーか…


最多賞金獲得調教師にも輝いたことがあるジョン・ゴスデン厩舎と言えば、ナサニエルや、2日後に控えたキングジョージに出走するジャックホブスの管理厩舎でもある。


『ジョン・ゴスデン厩舎は日本でも有名です!』と言いながら盛んにゴスデン厩舎を褒めたら、エールをおごってくれた。

優しいなゴスデン厩舎のスタッフ。


お兄ちゃん『キングジョージに行くのか?』
無職『行くやで』
お兄ちゃん『あれは素晴らしいレースだ。誰を買うんだ』
無職『ジャックホブスやで』
お兄ちゃん『ジャックホブスはやめておけ、乗ったがエネイブルのほうが強い


マジで?ジャックホブスより3歳牝馬のほうが強いの?てか乗ったの?


お兄ちゃんは続けて言う。

エネイブルはスーパーフィリー!
エネイブルは毎日強くなる!
彼女は本当に強い!



そんなにか。

確かにキングジョージで1番人気になりそうな勢いだけど…

いかんせん信じがたかったけど、お兄ちゃんたちの口調はアツい。それくらい強いんだろう。





この言葉を聞いた40時間ちょっと後。



無職はアスコット競馬場で彼らの発言は正しかったことを知る。
posted by cris at 06:19| Comment(0) | 海外見聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木曜の大井


水曜の大井はボチボチ。
火曜までの馬場では来ないような方々も馬券になったり、でも火曜までの馬場を踏襲していたり、難しい日だった感。


アフター5スター賞はキタサンミカヅキ。
キーは前走、割と出していったことだったと思う。あれはいい刺激だった。
もちろんサトケンマジックもあった。立て直しに時間掛けたのも大きかった。内がある程度行ったのも大きい。

ゴーディーが突然強くなったということではなく、スアデラの出負けが全てを決めた感。
完璧なスタートを切った馬と、出負けした馬、完璧なスタートを切った馬がハイペースを作って、出負けした馬が外2。
もうこの時点でスアデラは難しい競馬。今開催、外2が潰れてる光景は何度も観た。
加えてスアデラは延長。この逆境を跳ね返す体力が残っていなかった。


サブノジュニアは頑張った。いかんせん形が悪かったな。
でも厳しい形になっても、同じく苦しい形になったアピアには勝ってほしかった。期待値が高いだけに、ちょっとがっかり感もある。

しかしゴーディーは本当に9歳なんだろうか。調教から的場文男調教師がムチ入れてたけど、その効果は確かににあった。あと50年くらい現役やれる気がする。文男はあと500年現役やると思う。



サブノジュニア4の後にナイトフィーバー4はキツい。攻めた結果とはいえ…。
ノーブルサイクロンも遅刻。まあこれは仕方ない。

6レースは結構事故レースだった気も。原理は分からんでもない。ただ今更ラプレシオーサって言われても…ねえ…?


8レースの猫ちゃんもある意味事故レース手前と言えるか。
久々ね。内回りの合流点から更にゴール方向の、コースのど真ん中にいるのは。
未だに事故が起きてないからまだ規制されないけど、そろそろ本当に規制掛かっちゃうかな…

俺は好きなんだけどね、あの子たち。昔、中に甘えてくる子がいたんだよね。
事故が起きてからでは遅いし、仕方ないとはいえ、寛大な処置をお願いしたい。
文男の東京ダービー制覇を彼らに見せてあげたい。




そんな感じで大井も最終日。
あ、筆者、今週末は札幌遠征なのでブログ更新あるか分からんです。

◎が4着で札幌競馬場の芝生で転がっている僕を背景にチェキを撮りたいという人、勝手に撮ってください。





木曜大井





シンデレラチャレンジ3
◎ニシノラピード文男

柏木がいなくなるとニシノラピードは文男になるのか…
いやまあ市村だし分からんでもないが…
文男が乗ったら絶対攻めてくるでしょ。潰しにいくでしょ。それを期待して◎。

ファイトユアソングはここ勝ったらシンデレラチャレンジ完全制覇だけど、完全制覇したらなんか賞品でもあるのかな。そもそもシンデレラチャレンジ、やっぱ次開催まであるのかな。

パーティードレス本橋、見なかったことにしたい。




1レース
◎ドラゴンボーテ

人気馬をよく飛ばす英光、昨日は馬の質もあまりよろしくなかったな。立ち位置が更に変わってきた感も。
外を行かせることになるだろうけど、そこからの組み立てね。
控えて外回ったら、英光だけそのまま平和島競艇場に行って、競艇選手に転向してくれ。


2レース
◎フジノアンサー

内枠3頭が行って、凹んだところに収まりたい。
あとはただひたすら前が止まってくれることを祈るお仕事。
やったね、仕事だ、無職卒業。


3レース
◎アナマリア

あんまりよく分からん。

内からモティヴェーター、モエレプルトスで始まるレース、無国籍感あってよろしい。


4レース
◎リュウグウジョウ

パス。コメントなし。


5レース
◎コウギョウヘイロー文男

1400短縮を挟んだのはいい刺激になるかも分からん。
内過ぎる分ポジション取れるかどうかね。
ポジション取れなかったら内ラチの上走ってくれ。
雨で内ラチ沿いがアウトになるかもしれん。
その時も内ラチの上走ってくれ。


6レース
◎ハッピードール

今なら1200短縮がいいのかもしれない。
前とはちょっと馬が変わってきた感。精神的に。

で、柏木いないけど誰乗るの?ムーア?


7レース
◎ポジティブラリー

ドリームピサは誰乗るんだろう。文男?
大井は60歳を使い過ぎな気がする。
文男は60歳なのに動き過ぎな気がする。


8レース
◎シーサイドチャペル

グレイスマロンやスウェプトジョーイとかと迷った。
ポジション取れるといいですね。

スイートザザは泰斗がいないと藤田になるのか。まあそりゃあそうか。

カーボンタイクーンまた8枠。そろそろおかしい気がしてくるぞぉ。
通算56戦中、8枠が16回。二桁馬番24回。
世の中はカーボンタイクーンに優し過ぎる…


9レース
◎カンガルージュ

短縮はいいと思う。ポジション取れれば。

ショウナンアバロンの鞍上に御神本が戻ってきた。
転入初戦の騎乗は上手かった。何となく覚えてる。


10レースひぐらし賞
◎プレミアムフライト

リックラフィキ◎も考えたけど、期待値込みでプレミアムに◎。
正直こんなところ走ってる馬ではない。
それこそ素質は今の3歳牝馬でもトップクラス。

のはずなんだけどね。なかなか噛み合わない。
馬は難しい。


最終ファンタスティックナイト賞
◎メジャーメアリー

の立ち回りの巧さが活きそうな馬場とメンバー。
達城もこのメンバー見てそれは意識していると思う。
内を突かなくていいから、内を上手く使ってほしい。

アゼリアだのレノンだの、東京都よ、似たようなキャラを1つのレースに放り込まないでほしいな。
posted by cris at 02:12| Comment(1) | 今日の南関 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする